重要な問題

まぁ、政治というのは議論の巧拙やロジックの優劣(知識の多寡)ではなく、人脈形成の巧拙や利害調整の技術で決まる部分があります。
最強のディ ベート技術と広汎な分野の教養を持っていてあらゆる国会議員をディベートで一蹴できても、その個人が総理大臣になれるわけではないということで、基本的 に、哲学者が考えるほどに、政治を哲学的なスキーマで解釈することに実際の効果や作用はないのだと僕は感じています。

政治哲学で議論されているような問題意識が、実際の国会議事堂で議論されることがない現実を見ると一目瞭然なことではあるのですが。

それから、前にも書きましたが、倫理学での重要な問題として、いわゆる社会生活の中で生じる殺人ではなく、思想的偏狭さから行われる殺人が、現代においては無視できないものとして存在している、ということをワタクシはどうしても言いたいのです。

現代においても近代においても、思想的偏狭さが大衆層の同意を獲得して政治的熱狂が形成される為には、その為の下部構造(生活実感に根ざす怨恨や差別)がなければなりません。